いや、本当は別の登山を考えてたんですよ…
ところが前日、登ろうと思ってた山の地図を見ていたら
毎年、9月から11月10日まで通行止めで
どえらい距離を迂回しろと書いてあった。
ちょっと調べてみると、マツタケの季節だから…とか、なんとか…
なるほど、通ったら、問答無用で泥棒なわけか
(いや、でも、それ書くことでマツタケあるよって言ってる気が…
う回路はさすがにきついので、結局、六甲山に行こうって事になりました。
天気良さそうなんで、一回キツめの所歩こうかと、
全山縦走の前半半分を歩くことに…
おっと、六甲全山縦走大会の張り紙…
そうか、もう来週くらい大会あるのかな?
今年は参加しないけど…
そんなわけで、今日は…
多分、誰も参考にしない…
俺流の全山縦走攻略法を
↑マジでいらん。っていうか、お前人に縦走を教えるほど経験ないやん。
まあ、歩くだけならね。いつものコースなんでね。
ま、参考の参考程度で
そんなわけで、須磨浦公園駅を出発
めっさ良い天気。
なんか、色々準備して、トイレとか行ってたら、出発8時30分くらいになった。
まあ、今日は他に予定無いので、遅めの出発です。
0.全山縦走事前準備で一番大事なのは、事前準備です。
a.必ずコースは最低1回、実際に歩いて下見しておくこと。
2回か、3回に分けて…、一度一通りの道を歩いてみて体力的に無理だと思ったら、今回は完走を諦めてまた体力作りにいそしみましょう。
で、単純に体力作りだけではなく、コースをよく把握しておくことが大切。
道順を完璧にしておく。
大会に出るなら、各所にボランティアさんが立っているので道を間違えたり分からなくなる心配はまずない。が、万が一にもそんなタイムロス、体力ロスをしてる余裕は本番では全くない。それ防止の意味で。ペース配分まで出来るとベストなのですが…
次に、トイレの位置の把握。平均で12時間以上山道を歩く大会では切実な問題です。綺麗なトイレの位置は確実にチェックしておき、本番では極力そのトイレで用を済ませるようにしておくと良い。当然、少々汚かろうが緊急に行きたくなる場合もあるので、その時の為にも…。高取山の神社下にあるトイレは場所的にちょうどよく、高確率で行列が出来る。ガーデンテラスのトイレは一番きれいなのではないだろうか?
さらに、自動販売機の位置の把握。なんだ、そんな事かとお思いかもしれませんが、これ何が大事かというと、持っていく水の量をかなり減らせるという事です。一般的な11月の気温なら500のペットボトル4、5本もあればいけると思うのですが(個人差あり)最初から2リットルの水分をもって歩くとか重すぎてやってられません。途中の自動販売機で補充しながらいくのがベターです。ただし、2000人前後が一日で歩く縦走大会の日は売り切れてる場合が結構あるので、注意。500ペットを2本くらい持っておいて一本飲みきったら、補充…って感じで私はやってました。本番の日は摩耶山の山頂でホットレモンをペットボトルに入れてくれるので、上手く利用する。一番危険なのは、鵯越駅前から大龍寺前までの2時間強の区間に自動販売機が無い事ですね。自販機の場所だけでなく、自分がどのくらいの気温でどの区間をどれくらいで歩き、水分がどれくらい必要なのかを把握しながら歩いておくとよいでしょう。
食事、休憩をする場所とタイミングの把握。とにかく、人が多いので登山道でザックを下ろすにも、それなりの場所が必要です。疲れてきて昼飯食って休みたいと思ったのに、登山道が狭くて(あるいは住宅地の真っただ中で)結局1時間くらい歩いた…なんて事が無いように
余談ですが、去年は大龍寺の山門の所で昼ごはん売ってました。そこで食べるなら昼ごはん持っていく必要すらないのですが…今年もある保証は無いのと、ある程度のペースで歩けてたら、摩耶山の上くらいで昼食するのが体力的には一番楽な気がするので、その辺は個人個人で。
b.荷物と服装
荷物は基本軽くしておく。ただし、最低限の装備は絶対必要。雨具(上下に分かれているもの)とヘッドライト(電池残量をしっかり確認)は必須。最低限の救急キッドと、スマホ等連絡が取れる機械…と、持ち物は公式のしおりを参考に。トレッキングポールはあるなら持って行った方が良いです。つまらない意地で、かっこ悪いから使わないとか思ってると、膝に年単位で痛みが残ります。
防寒具はその日の気温に合わせて…。最低限の重さと充分な暖かさを。六甲山とはいえ、山の上は結構寒かった(去年の話)着脱しやすい手袋とかあると立ち止まる時とか便利。
で、靴のチョイス…。よく履き慣らした丈夫なものを使うのは、当然ですが、どの登山道もそんなにひどくは無い。馬の背みたいな岩場は、ほんの一部だけです。変に履きなれない登山靴で行くくらいなら普通のスニーカーやランニングシューズで充分歩けます(下りで足に体重をかけ過ぎないように注意)。ただし…岩場での足の防御力が登山靴に比べると落ちます。そして、防水が弱い靴は山道ではちょっとした雨で詰みます。やはり、登山道下見の上で、その日の気候を鑑みて自分に一番あった靴をチョイスするのが良いです。
で、そんなこんなで下準備を終えて、歩き出すわけです。
まずは、鉢伏山への上り坂…
今日はめっちゃ良い天気
何気に、ここ登りが結構キツイ。
しかし、大会に出ようと思ってる人は心配いりません。受付が終わると、この坂道は大渋滞、ろくに進みません。必要なのは体力では無く、渋滞に耐える忍耐力…
ついでに言うと、5時半くらいからスタートするのでまだまだ真っ暗です。しかし、渋滞の前後の人が必ずと言っていいほど、ヘッドライトをつけているので、つけなくても意外と明るく歩けたりします。(ただし、後半夜になってから「持ってくるの忘れた」と気付くのは、洒落にならんので注意)
朝陽が登ってくると、この辺り↑の景色がとってもキレイ。夜景の明かりもまだ残っててね。
晴れてると、明石海峡大橋が綺麗に見えたりしますが、多分、本番は旗振山越えても真っ暗ですので
旗振山を越えてしばらく行くと、凄い下りの階段があって、続いて住宅地へ。
住宅地ではお静かに…
住宅地を越えると、名物400段の大階段…
普通に登ると、足がパンパンになります…が、本番はやはり大渋滞。ゆっくり行けば怖くはありません
大会中は、この辺になると渋滞に並ぶのに痺れを切らし追い抜かしていく、参加札を付けたサルのような何かが出没しますが、ムカつくからと、ザックを後ろから引っ張って階段の下に落とすと障害罪になってしまします。人間の誇りを持って、ぐっと我慢しましょう。
↑トラウマの闇が深いな。なんか、こええよ…
ほら、大階段を登ると、海峡大橋があんなにきれいに…
馬の背は充分に注意して渡りましょう。
馬の背を過ぎると渋滞はかなり緩和されます
妙法寺の前を通ります。
普通に歩けば2時間少々で通過できる妙法寺…渋滞あっても、2時間30分くらいで通過できます(あくまで俺基準)
まあ、時間的にはまだまだ、大丈夫。むしろ、渋滞に焦ったり気にしたりしたら負けなレベルですね。
いつも、猫がいる妙法寺前、住宅地の公園。
気付かれて、逃げられました。ばかな…俺の絶は完璧だったはず…。この距離で気づかれるのか…?
猫「いや、丸見えですやん」
続いて、高取山を一気に…ってほど、軽くは登れません。急な上り坂です。
そろそろ足がしんどくなってきます。
ここのお稲荷さんはとっても景色がキレイなんですが、この日は一礼のみして通りました
↑少し低い所から見るとこんな感じ
お、居やがった…
↑いや、画面暗すぎて何がいるのか全く伝わらない
黒猫おった
いやー猫を堪能した!
↑いや、早く縦走しろや
高取山を登って降りた後は
菊水山の登り降り、鍋蓋山の登り降り、摩耶山の登り…と容赦ない坂道コンボが襲い掛かってきます。
この辺で、必ず一度、「来るんじゃなかった…」って思います
まあ、それでも人は歩くのですが…
↑なに?その言い回し
健脚の人がどんどん追い越していきますが、早い人は大人しく先に行って貰い、あくまで自分のペースを大事に。
高取山と菊水山の間に、また住宅地があります…
ここは普通の住宅地ですが、舗装路だからと舐めてかかると痛い目を見ます。
なにかと言えば、ここ。凄い急な上り坂なんです。
住宅地のアスファルトは
ランニングシューズならともかく、硬い登山靴なら結構ダメージが蓄積します。
鵯越駅までの上り坂、ペース配分を意識して歩かないと…
恐怖の菊水山…見えてくると、いつも気分が沈む…配分しないと足がここを登るまでもちません
ヤバイ上り坂が30分くらい…いつ来てもしんどい…
ただし、そんな坂だから、大会の時は渋滞がおきてます。大会の時は普段歩くより格段に楽だったりします。すなわち普段の時もゆっくり登れば大丈夫なのですが、なんかタイムとか気にして、なかなか歩みを緩められない、修行不足な俺。
そんなわけで、フラフラしながら、菊水山に到着。
ここまで歩いてきた山々が見えます。
これだけしんどい思いをしても、まだ、全山の3分の1くらいって絶望感からは目を背けてもオッケー。
ここまでタイムは4時間半弱くらいかな
今日は時間を気にしないので、ココで昼食にしました。
カレー麺~♪カレー麺~♪
(ゆるキャン△をあれだけ言ってながら、これやって無かったな。)
いや、この前、涸沢でテン泊した時、他のキャンパーさん達と比べ、自分の食事のみすぼらしさを痛感し、今後はちゃんと山飯を作っていこうと…
↑いや、カップ麺やん。いつも通りやん。
いやね。まだフライパンすら買ってなくてね。とりあえず、今回はバーナーだけ使っとこうと。
で、結局これですわ。
次回から本気出ーす
↑…
いや、ゆるキャンでリンちゃんが似たようなシュチュでこのセリフ行ってましてね…
↑わかっとるわ!きもいから無視してん!
まあ、流石にこれだけではと思い…
缶コーヒーをシェラカップで温めると、香りが高まるとの、山番組知識を実践。
ボスを火あぶりにします。(ブラック社員の俺が言うと犯罪臭が…)
↑いや、お前だけや
うむうまい。普通の缶が、スタ〇の本日のコーヒーレベルくらいにはなるな…
でも、これやるくらいなら、自分で淹れても…いや、まあいいだろう。
そんなこんなで、景色を眺めながら至福の一杯…(周りからはかなり、ヤバい人に見られながら)
↑…
どこから歩いてきたかしらんが、お父さんに連れられた、小学生二人が「やっぱ、登山はいいよな」と、言ってたのが印象的でした。なんか、聞いてると、来週の大会に出場するみたい。スゲエな。(彼らもカレー麺食ってた。
一時間くらい休憩して
↑休み過ぎや
ええ。本番はこんなに休んでいる余裕はありません。
新神戸駅へ向けて出発
何気に写真撮り忘れてますが、この後に、鍋蓋山という山の登り…そして、新神戸の上にある市ケ原までの長い下り道が待っています。
急傾斜の菊水もしんどいのですが、菊水で疲れた足に響く、この鍋蓋の登りが一番しんどいという説もあります。
市ケ原へ到着…
今日は、あの無意味な昼休憩を除いて、6時間弱…強かな?まあ、それくらいかかりました。全部合わせて7時間で着いてます
まあ、これくらいで歩ければ、全縦コース13時間前後…早くは無いですが、十分な速さでゴールできます。
この日、私はこれで新神戸駅へ下り撤退したわけですが、
実際の大会はこの後、最大の高低差と長さを誇る、摩耶山への上り坂(早く歩いて1時間半)が待っています。
それを登れば難所…と、言える場所はほぼ終了ですが、ゴールの宝塚までは未だ20キロ弱…
本当にしんどい山道です。
今年、大会に参加する皆さんの健闘を心からお祈りして…
↑訂正済みやけど、アップ直後、検討って酷い誤字しとったな。お前。(スミマセン…)
11月は仕事が忙しく、また登山出来るか心配ですが、なんとか、また登っていきたいと思います。
↓参考コース
www.yamareco.com