そもそも、くじゅう連山は、久住ってところと九重って所がやまの表記をどうするか?ってので、もめて山としての名前はこの、くじゅうとひらがなで書くことに統一しているのだとか……
目を覚ます。午前5時。ことのほかぐっすり眠れた。さすがに前日ちゃんと寝てなかったから…。そして、さすがに車中泊にも慣れてきたのか。気温が寝袋被ってちょうどいいくらい寒さだったので、温かい袋の中から出てくるのがちょっと、大変でした。
よる、車の天井にぽつぽつと当たる雨の音で一度目覚めた。その雨はもう止んでいる。天気予報を見ると、どうやらくもりで天気も持ちそうだ。しかし、寝心地は良かったが悲惨な夜だった。
ライト忘れた…ほぼ真っ暗!←おい、登山も危ないそれ。
思えば、久々の登山で結構忘れたものがある。
ライト←おい。
ヤマレコ
暇つぶし道具
充電装置(車のエンジン切ってるときの)
日焼け止めそ
エトセトラ……
やっぱ、たまにリュックの中整理しなあかんと思う。
そして、暇つぶしの小説とか、スマホに頼らない暇つぶし道具を持ってこなかったので夜飯食って暗くなったら、もうすることが……。本当に寝られてよかった。
登山に出発する。久々の未知の山へのアタック。なんだかんだで、心はワクワクしていた。
うーむ。まあ、晴天ではないが、なんとか登山を楽しむギリギリ許容範囲……かな。
標高1700メートルのこの山に対して登山口は1300メートル。道も森林限界を超えていて(火山帯なので背の高い植物が育ってないのだと思う。)道も少々ガレていて、はしごも少しあるものの、じつは登山としてはそんなにしんどい方ではない…。のだが、これは登山あるある。標高差があまりない所は、コースタイムが結構厳しめに書かれている登山地図が多いので、自らの足の遅さに結構焦る……(まあ、これは俺の老化による衰えかもしれんが)、とにかく意味もなくコースタイムに追われながら…(実際、コースタイムを送れた所は無かったが)結構汗かきながらの登山となった。
最初、30分ほど、キツイ登りが続いてそのあと今度はまったいらな道にでる。この枯野の間を延々と進んでいく感じの一本道がエモい…。風に吹かれて荒野を歩く中二病感がたまらん。まだ人も少なく、前にも後ろにも人が見えなくなったら、なんか異国の荒れ野を一人歩く旅人感がはんぱない←よくわからんし、多分錯覚
火山帯だけあって、岩肌もダイナミック!
そうだ、忘れもののところに書くのを忘れた。ヘルメット。あった方がいいらしい。やっぱ火山だし、危ないそうだ。みんなしてなかったけど…。いざってときは、リュックで頭を守れと書いてありました。
避難小屋を過ぎると、この立て札があります。左にいくと久住山。一応、この連山のタイトルトラック←CDで音楽を買ってた世代。代表の山。右に行くと中岳。これはこの山塊の最高峰です。さて、どっちも良い山ですが、どっちかしか……行けないわけはないので、今日は当然両方とも登ります。両方とも往復で小一時間かかるんですが、そこはまあ早朝登山の特権。時間はたっぷりあります。
まずは、久住山に到着。なかなか急坂とガレガレの道が大変でしたがなんとか……。関西にいると、ガレ場を歩く機会が少ないのですが、これでも、奥穂高や北岳の稜線を歩いてきた身。少し歩くと大分感覚を取り戻して歩けるようになりました。(それまで、滑ったり転びそうになったりしたのは内緒)
この山の斜面と反対側の斜面で景色のタイプが違うのが、高い山に登った感じがしてエモい←あまり、若者言葉を使うな。おっさんに見えるぞ。
っていうか、おっさんやもん…。そんなこんなで、次は最高峰、中岳を目指します。
さっきの分岐点を逆方向へ。天狗が城ってピークに続く稜線。気分はさながら、北穂高から槍への稜線←規模が全然違う。
お、池だ。なんか、この池の周りを歩くのが登山道っぽいけど、少し遠回りして池から離れて歩いたほうが楽だった。池の周りは岩だらけで歩きにくい…。
中岳の方は、ごつごつした岩場を登っていくコース。結構登りごたえがあった。しかし、上まで行くと、犬連れた人とか追って笑った。山道で結構犬を連れてる人いた。なんか、金剛山みたいに犬の散歩コースにしてる人結構いるの?
そんなぬるい山ではない気はする。これは久住山を登るのとは逆から見た感じ。
よし。これにて、行くところは全部行った。本当は他の山とか坊ガツルとか行きたかったんですが、それはまあ、車旅なんで…。ちなみに多分これが坊ガツル↓
時間は8時30分。ただいまより下山を開始する!
なんだかんだで、天気ももひとつだったが、良い登山だった。
下山後……牧ノ戸峠でソフトクリームを食べながら……心地よい達成感とともに、とある絶望に浸ってる俺がいた。ここから神戸まで650キロ…。所要時間9時間。渋滞具合によってはもっと……。
しかし、こんな無茶な旅もいつまで体がもつかわからない。まあ、おっさんなりに青春ごっこしながら旅を続ける私なのでした。