やまねこ登山録~人生詰んでる人が富士山頂上を目指すだけの話のその後~

仕事(ブラック)にもプライベート(独身ボッチ)にも負けず…登山素人ながら富士山に登り終え、その後の登山日記。まだ見ぬ絶景とネコを求めて、関西を中心にふらふらといろんな所へ行っています

くじゅう連山 登山記 4年ぶり、GWに九州へ。0泊3日 弾丸登山!

〇考える事はみな同じ

 

  決してマネしないでください。

 

 この日記を書くには、まずこの言葉を書かなくてはなるまい。

 ことの発端は、ほんの1月ほど前…。今年のGWはカレンダー通りに休めるってことになった。そして…また近場の山か、愛宕山辺りの手ごろな登山を二回ほど登るかなーなんて思って……、あれ?そういや、ひとまず今年のGWはコロナ気にしなくて行けそうなんだっけ?とふと気づく。

 

 あかん。どっか山に行かな!!

 

 俺の心の中の加藤文太郎が叫ぶ←おらん。

 慌てて考える。時は5月だ。アルプスのような標高の高い山はまだ雪山だ。ある程度標高が低くなるべく日本の南側にある温暖な地域の……ってか、九州しかないやん。

 何を隠そう私は4年前。あの平成から令和に変わる年の長いGW。私は九州へ行ったのだ。由布岳と、くじゅう連山に上るべく九州へ行ったのだ。夜行バスと電車を乗り継ぎ、はるばると…。

 

adera.hatenablog.com

 

 結局、天候に恵まれず、由布岳はなんとか登れたがくじゅう連山は雨で断念。由布岳は素晴らしい山だったが、結局悔いの残った旅であった。そして、その直後から始まったコロナ禍…。

 行くなら、いまだと慌てて予定を立てようとしたが、考える事はみな同じ。フェリーその他、いい感じでGWの5連休に九州へ行くプランは全て予約が埋まっている。久々の規制の無い連休だもんなー。みんなそりゃ、いろんなところに行くよなー。しかたなし…

 しかし、この時私ははまだ気づいていなかった。この見立てでもまだ甘いということに……。

 

〇予定を立てよう

 

 結局、他の行先を模索してみたが、どこもかしこも似たような感じ。しかし、私にはやりたくなかったが、最後の切り札が残っていた。

 シエン太を使って車中泊を駆使して向かう…。

 今思えばこんなこと思いつかなければよかった。いくら、燃費が良く操作性にすぐれた我が愛車、家族無いのにファミリーカーのシエン太でも、片道650キロ。往復で1300キロ一人で運転する…そんな無茶ができるのか?この俺に…。試しにナビを入れると、片道9時間……。これは……。

 

 さすがに無理だろうか?と、思っていた。いっそ、GW中ずっと雨なら行かない理由ができて楽なんじゃね? と、思ってたりした。案の定、前半の天気が見事な晴れ!5連休中も最初だけならぎりぎり持ちそうだ。

 

 行かないとな…。毎年、なんとか一回は遠方に登山に行ってモチベーションを保っていたがさすがに年齢とともに体力も衰え…(あと、運動不足で体重が増え)少しずつ登山レベルのようなものが下がってきているような気がする。ここいらで、一発無理するのもいいだろう…

 

 私はこの0泊3日。地獄の登山ツアーの準備を始めた。

 

 九州の天気は前半がよく、後半にかけ雨模様とのこと。天気運にはいつも見放される登山雨男。この程度なら御の字で登山を楽しむだけの度量と技術はつちかった。とはいえ、さすがに徹夜で車を9時間、走らせて次の朝速攻山登りはつらい。っていうか、危ない。

 5月2日の夜、仕事が終わってから、家を出発、次の日九州で軽く観光してから、登山口になるべく早くたどり着き、長めに睡眠をとって、明るくなってから出発、午前中に降りてきてそのまま帰宅……、でいけるはずだ。

 いまこうやって書いてても無茶なスケジュールを組んだものだと思う。

 

〇出発

 

 さて、そんなこんなで、5月2日の夜。私は出発した。

 さっそく、阪神高速神戸線を一路西へ。九州を目指す。音楽をかけ、深夜高速よろしく、真っ暗な道をひた走る……先日のナビでは9時間と出ていたが、さすがに深夜の高速をぎりぎりの速度で突っ走ればもう少し早くつくだろう。長距離なら、短くなる割合ももっと長い。きっとやってみれば、思ったより楽だった…ってもんだよ。こんなもの。

 

 と快調に飛ばし、道は山陽道へ。時間は午後11時に迫る……。

 おかしい……。渋滞というほどではないが、走ってる車の量が全く減らない。もちろん。前日に移動しておく組はある程度いるだろうから、ガラガラではないことは覚悟はしていたが、これは……。そして、その数十分後、とうとう平均時速が80キロをきる。そして、たまにだが流れが止まる。それだけ、車が減らない。

 いや、さすがに日付が変わればみんな、寝るだろう。と走っていたが……。とうとう、九州につくまで車の量が減る事はなかった。

 

 その答えは途中トイレ休憩で寄ったPAで分かる。っていうか、どこのPAもSAも車がいっぱいで止めるだけでも時間がかかった。そこで目にするのは、子供たち。それもパジャマを来て、歯磨きセットを持ち歩いている。こいつら、みんな車の中で寝るんだ。そのままSAで朝を迎えるのか、親が車を運転して移動を続けるのかはわからないが、車中泊移動をする人間がこのコロナ禍の中想像以上に増えたようだ。コロナ禍でにわかに起こったアウトドアブームは当然、車中泊にも強い。そりゃ、こうやって家族で移動して朝から観光を始めれば、移動費、宿泊費が浮いて朝から観光できるから時間の効率も良い。にしても、ここまで深夜の高速が人であふれるとは……

 

 午前4時…なんとか、九州に入ったところにあるSAで二時間ほどねる。真っ暗だったので関門海峡とかわたっててもなんの感慨もわかなかった。

 しかし、目が覚めるとこの青空。期待は高まる。朝から給油に並ぶ車も多く出発にも時間はかかったが、ようやく私のGWが始まった。