やまねこ登山録~人生詰んでる人が富士山頂上を目指すだけの話のその後~

仕事(ブラック)にもプライベート(独身ボッチ)にも負けず…登山素人ながら富士山に登り終え、その後の登山日記。まだ見ぬ絶景とネコを求めて、関西を中心にふらふらといろんな所へ行っています

由布岳登山記 そして僕は平成最後の目的地を九州に決めた。

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はい。そんなわけで、由布岳登山編のスタートです。

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↑だから誰だよ。このおっさん。

一応、前の日記から続いてますが、別に前のは読まなくても大丈夫です。

ちなみにこの、おっさん

ピカピカのおじさんでおなじみ。油屋熊八だそうです(知らない)

 予定通り、夜行バスで別府に来ました。

博多周りで来る方法もあるのですが、夜行バスで直接別府に乗り込んだ方が早く来れるっぽいです。

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別府でものんびりしたい所ですが、今日の目的は由布岳

手湯で指先だけ温泉に入り、由布院行きのバスに乗り込みます。

別府から由布院はだいたい車で一時間くらいとの事。

これだけ有名な温泉地がこんなに近くにあるのは、流石、おんせん県大分。

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由布岳は未だ駅からは見えないのですが、見える山…多分、鶴見岳かなんか。はもう、雲をかぶってる。まあ、由布岳見てから決めるか…。

なんか、久々の遠出して登山なのにテンション、あがらんなあ…

 

で、バスは早めに並んだんで座れたのですが、やっかいだったのは、こっから。

道の途中に城島高原パークなる遊園地があり、そこに向かう車が大渋滞…

 

なんか、割引チケット10時半までに遊園地に入らなきゃって学生が早く遊園地のあるバス停にたどり着いてって必死に騒いでた。まあ、渋滞はどうにもならんかった。

で、ラストの3分前くらいにバス停に着いたのだが、、そいつら、そこから財布から小銭を取り出してバス料金を数えだした…。

 

おい…。電子マネー使えるバスやぞ。これ…

っていうか、急いでるんなら渋滞の間に財布から金出しとけよ…。と、心の中でツッコミをいれつつ…。結局10時半に間に合ったのか?奴ら…

 

まあ、そんなこんなで、時間をとられながら、遊園地を過ぎればすぐに目的地、由布登山口に到着しました。

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うおお……ええやん!

この草原にそびえる雄大な稜線…。まさに、これをガイドブックで見てここに来たいと思ったんだよなあ…。良い山やで、ホンマ…

 

 

 

 

 

 

 

晴れてたら、もっと綺麗だったろうなあ…

↑それは言ったらあかん。

 

 

 

 

 

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ええところやん。

ここで車降りて写真だけ撮って帰ってく人も結構いる。

その時、案の定、仲の良さそうなカップルに「シャッターを…(以下略ーーーーー

↑そこ、略でええんか?まあええけど。

 

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序盤はまだ森林限界以下。コースタイム2時間弱。もともと、くじゅう山で使うテント泊セットを背負ったまま登るつもりだった山。あまり時間を掛けるつもりもありません。軽い荷物でスタスタ上がっていきます。

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コースタイム40分くらいの中継点に30分弱で到着。まあまあやな。

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植物は氷ノ山に近い感じか…しかし、火山なので…

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だんだんと、伊吹山っぽいなりに姿を変えていきます。

遠くに、行くはずだったくじゅう連山が見えます。

今度は絶対……晴れた時に行ってやる……。

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森林限界を突破。春の名残に目を休ませ…

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頂上まであと400m…もう少しやね。

まあ、連休なので人は多い。そして、子供やお年寄りも結構登ってる山なんで、まあまあな混み具合。野郎一人ソロの俺はこっそりと、他の登山者を抜かし登っていきます…。

道は良く踏み固められていて、登りやすい山道でした………

そう、

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ここまでは……。

 

 

この分岐までが、2時間弱なのか…?どうなのか、最後まで分からなかったが、とりあえず、1時間ちょっとでここまで来ました。

この立て札から、道が二手に分かれます。そう、この山、山頂が二つあるのです。←ちゃんと調べとけよ。アホ

よく見ると、どちらの山頂までも、往復30分って書いてある。

両方行くと、結構時間かかるな。

しかし、ここは大分県。今行っとかなければ、次いつ来れるか分かりません。
↑これって、遭難する人の常套句やで気いつけや。

(あと、こっから先に行く人は登山届は絶対出してねって書いてました。俺はちゃんとだしましたよ。皆さんも注意)

とりあえず、見た感じ近そうだった、東峰を目指しますが…

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↑険し過ぎて道の写真が撮れなかった。

ここまでの道が嘘のような、険しい岩稜帯…。

これ、テント泊セット背負ってたら、絶対登れんかったな…←弱

いやー天気が悪くって実際助かった。ケガの功名とはこの事、この事←黙れ

 

実際さっきの分岐立て札の所に荷物を置いて登ってる人もいました。

盗難が怖すぎて絶対マネはできませんが…。

やるなら、由布院駅に行ってからコインロッカーに荷物を入れて、そこからバス乗り継いで登山口に行く…くらいしかないでしょうね。ボッチで登る場合。

っていうか、山のどっかにいいテント場を作ってくれたら便利だし楽しめるのになあ。この山。

国立公園だから仕方ないのか。

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そんなわけで、東峰に到着。

もう、道が険しいわりに人が多いから(お年寄りと子供たちはこの辺で見かけなくなりました。

まあ、風は強くなってくるし、なんか、雲も濃くなってる、そして遠くから雷…が聞こえたような気がして、あわてて西峰へと向かう。

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しかし、この西峰への登山道が、さらに東峰の上を行く険しさ。

鎖場と鎖がついてておかしくないようなガケの連続…。

高度感もあるし足場が見つけにくい所も結構ある。

これは、奥穂高とか、北穂高くらい登った事ある人じゃないと、キツイですよ。

←お前、北穂高登れてないけどな。

 

adera.hatenablog.com

 

あくまで普通に行けば15分~30分くらいで行けるので

あくまで距離は短いんで、実際にアルプス行くと、あっちはもっと大変ですよ。

 

登山レベルで言うと、分岐までが、初級編。分岐から東峰までが富士山、立山別山まで一周)くらいの中級。そして西峰までは北アルプス鎖場クラスの上級って感じです。まあ危ない所はちょっとだけなんで、全体的に見ると中級表記なのは納得なんですが、最後にこの鎖場は結構なトラップです。雨風強いとさらに危険度はましますし、登るときは充分に注意が必要です。

 

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まあ、着いたんですけど。

変な角度で撮ってるのは、周りに結構人がいたから。

 

何が一番大変かって、こういう鎖場なのに…人が多くって…それも、上り下りの道が一本しかないから対抗者が多いとホントに地獄。

3人ほど上から降りて来たから、鎖を譲って待機して、みんな降りてから登ろうとしたら、いつの間にか上から降りてきてた人が上から顔を出して「すみません。ちょっと険しいんでゆずってもらえますか?」

ちょ、おま……。俺、さき……。え?基本登り優先じゃないの?登山道って。ガチで何様だよ。アンタ……

と、実際口にだしたら、SNSに晒されて大炎上しそうなブラックワードが頭をよぎります。

で、結局その人待ったら(落ちてきたら怖いし)次に若い男女の団体が何食わぬ顔で…しかも、そいつら、前の人が降りきる前に既に足をかけており出したから……もう、危なすぎて、何も言わず止まるしか無い俺。しかも、若いくせに降りる速さめっちゃ遅い…。

 

なんとか、登り切ったら降りる時は今度は、降りる時前にいる爺さん婆さんの団体が遅い遅い…。その団体の後ろの婆さんが話しかけてきて、今から皆でバリエーションルートであるおはち巡りをすると、やたら自慢げに……。ええから、はよ降りろや!っていう、言葉を必死に飲み込み。なんとか、順番を待つ。

 

ようやく、先ほどの分岐に帰ってきた所で下山開始…

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下山は西登山道と言う、由布院へ直接降りられる道を行きます。

こっちの方が、火山らしく開けた緑の稜線が楽しめます。人が少なく静かで、良い登山道…

 

晴れてたらきっとキレイ…

←だから、もう、忘れなさい。

 

 

しかし、御覧のような草原で、この日のような雨が降りそうな時は雷が怖いですね。

そして、道も若干分かりにくいのでソロの人はご注意。

そして、この道、樹林帯に入ると、ひたすら暗い登山道をジグザグに下っていく精神力が試されるタイプの道です。長くてしんどいっす。

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由布院市街で雨が降ってきました。

まあ、なんとかもって良かった。

 

町から見える由布岳もいいです

晴れてたらきっと…←くどい

 

その日は、安い温泉宿に泊まり(と、いってもGW料金ですが)

温泉でリフレッシュ。

次の日は、雨でしたが

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どら焼きをはじめ、美味い物食って、お土産買って…

博多回りでラーメン食って帰りました。

 

 

 

そんな、こんなで、平成最後の登山。

まあ、晴れてたら…が、いつも頭によぎりましたが、体力も程よく消費できて、何より山頂付近の登山道は登りごたえが充分で、とっても楽しく登山出来ました。

 

令和になってもたくさん山に登るぞ!って感じのエネルギーをたっぷりと貰いました。

 

ああ、なんか、遠征登山はもう去年からずっと雨やら台風やら…やな。

 

次は夏かな。晴れてほしいなあ….