やまねこ登山録~人生詰んでる人が富士山頂上を目指すだけの話のその後~

仕事(ブラック)にもプライベート(独身ボッチ)にも負けず…登山素人ながら富士山に登り終え、その後の登山日記。まだ見ぬ絶景とネコを求めて、関西を中心にふらふらといろんな所へ行っています

六甲全山縦走大会5 ~終局~長い暗闇の果て

6.黄昏せまる

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ガーデンテラスを過ぎれば

最高峰下の一軒茶屋まですぐだ

ここが最後のチェックポイント

時刻は16時過ぎ

 

ここはこれまでのポイントと異なり

整理券のようなものを参加証に張り付ける形でチェックを受ける

ここから、長い登山道になり、途中からは夜行登山になる

登山道から外れたら遭難の危険性が高まる

この整理券が登山届、下山届の役割を果たすのだろう

 

カバンからヘッドライトを取り出し

最後の栄養補給(本日はアンパンとスティックパンを用意

念のために自販機でペットボトルを一本購入し

最後の旅路へ出発する

 

いつもは長く地味な道だとディスっているが

今日はそんなことは言ってられない

 

初めてではないがやっぱり、夜行登山は怖い

明るい内に出来るだけ距離を稼いでおきたいし

暗くなったらなったで、気を遣うべき事が山のように増える

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最終分岐を曲がり最後の登山道へ

時間は16時過ぎ

この季節、17時過ぎたら、もう暗くなるだろう

どう急いでも、宝塚までは2時間

それも、元気な足での話

 

先行している登山者を追い越したり、逆に後ろから来る人に追い越されたりしながら

必死に先を急ぐ

 

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17時過ぎ……さすがに目視が厳しくなってきたので

早めに、ライト灯火

 

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町の明かりがチラチラと見えだす

早く家に帰りたいという、秋の夕暮れのもの悲しさ

↑早く家に帰りたい(命がけ

 

そして、やがて……道は完全な暗闇へと落ちる

 

7.長い暗闇の果て

明るい時に何度も歩いた道だし

道を間違う怖さは全くないが……

たまに、登山道が急に曲がっていたりして

分かりにくい所とかくると、

本当にこっちで、あってるのか?という不安がハンパない

 

運営の係の人達が、要所要所に明かりをつけて立ってくれている

一か所だけ、前に歩いた経験上、暗くなってから怖いなと思っていた急な下り道があったのだが

(あのアスファルト道路を横切る所の直前のやつね)

そこも、明かりを、こうこうとつけてくれていたので、さほど怖くなかった

聞いてみると、最終の登山者が通るまで監視を続けるらしい

くらい山道にガソリンランプ一個だけつけて一人立っている人ととかも居て

ほんと大変そう

運営の皆さんには本当に頭が下がります

 

しかし、この暗闇は足元が危ない

さらに暗くなる前は結構人が前後に見えてたのに

暗くなった途端になぜか見えなくなった

なんか心細い

 

前回、ガーデンテラスで撤退したのは正解だったのかもしれない

やっぱり大会じゃない日に歩くのは危険

 

 

 

 

話変わって

歩いている内に

なぜか暗いことに対し

若干テンションが上がってくる

暗闇に結構強い私

 

 

わーい。暗闇に完全に一人だー

ちょっと、興味本位でヘッドライトを消してみる

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アッヒャッヒャッヒャ!!

暗ええ!!

笑えるくらい暗ええ!!!

※↑疲労と眠気とトレッカーズハイで絶賛精神崩壊中

 

イヤー暗いくらい。暗順応するまで、完全なる闇や

↑遊ぶな、っていうか上の写真いる?

 

プチ

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アッヒャッヒャッヒャ!!

マジで、ヘッドライトの明かりそれだけ頼りやん!!

↑もう、ええがな

 

いやー。ヘッドライトって本当に大事なんですね

↑黙れ

 

そんなこんなで暗闇を楽しみながら

↑遊ぶな

(でも、たまに木々の隙間から見える阪神地区の夜景はホンマにきれいですよ。だからって、こんな道、そうそう歩きたく無いですが)

ただひたすらに歩く

 

 

歩く…

 

 

歩く

 

 

 

 

ふと気がつくと

目の前に 

見覚えのある、塩尾寺の文字が……着いた……のか?

 

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間違いない…いつも、あのセリフを言う場所やん

(不死鳥のやつちゃうで)

あかん、なんか泣きそう

 

とうとう、たどり着いたんや

須磨浦公園から一日で……

 

いつもは半分自虐ネタで言うあの厨二セリフ

今日は本気で心から言わせてもらいます

 

 

 

翼よ。あれが宝塚だ!

 

↑不死鳥だけにか

 

 

つづく