5.混迷
掬星台に到着
ここ最近来たときはずっともやってたのに、今日はくっきりとホンマにきれい
ありがとう高取山……
が……
二つ目のチェックポイントであるここで押印した私は
へなへなと地べたへ座り込む……
腹減った。まずはメシだ
そして、長い登り坂を登ってきた足がもう、パンパン
誰だよ、今の俺なら摩耶山ごとき余裕とか言った奴……
(↑いや、お前だよ。慢心にもほどがあった
メチャクチャキツカッタ
メチャクチャキツカッタ
(大切な事なので2回…
1、気温が結構上がってきたので水をかなり飲んで、かなり汗をかいた
2、そして、渋滞が無くなった分、この辺りを歩いている参加者は、かなり登山慣れした人ばかりなのだろう。結構なペースで坂道を飛ばす。渋滞の感覚が残っているから、彼らのペースについ合わせてしまい、オーバーペースになっていしまう。
以上、2点がこの疲労の原因だろう
そして、昼飯を遅くしたせいで
軽いハンガーノック状態
少し休憩しないと……
ちょっと、よく出来たと思ったら調子にのって痛い目にあう
何気にこの時まで、ちょっと、俺登山スキル上がってるんちゃう?とか思ってただけに結構恥ずかしい
まるで人生のような縦走路
しかし、こっから、まだ25キロくらいあるんだよな……ゴールまで……
食事は終了、20分弱休憩し
フラフラが落ち着いたところで
完全回復には至らないが、ひとまず歩き出す
そう、不死鳥は(以下略
ここから、しばらくは、所謂、山上エリア
道の起伏もだいぶマシになるし
アスファルト道路を歩ける所が多いので
負担も軽い(車に注意
それでも、登山道部分は、ここまで歩いてきた足にはジワジワダメージが蓄積するのだけど
あれ?
歩き始めはまだ少し筋肉が張っていたが
少し歩くと何故か、ましになってきた
道が良かったのか、食事をしたのが良かったのか
アミノバイタルのおかげなのか
高機能タイツ「たまには俺の事も話して」
あ、うん。タイツも多分効いてたと思うよ
(↑扱いひどくね?
自分のペースをしっかり保ち
早い人が後ろに来たら、無理せず道を譲る
ようやく縦走のペースをつかめて来た感じだ
そして、私はあの場所へ辿りつく
6.屈辱の地
遠くに見えるは六甲枝垂れ
一般観光客でにぎわうここ……
前にも書いたが、ここは交通機関を使って下山できる縦走最後の場所
こっから、先でリタイアしたくなっても、もう約15キロ(適当)近く先の宝塚まで歩き切るか
途中でここまで引き返してくるくらいしかない
(有馬温泉までなら一時間くらい歩けば下山はできるんだけどね
その誘惑は多くの縦走者を葬ってきただろう
前回のリタイアポイントだ
このリタイアはかなり精神的にダメージを受けた
もう、何べんも書いてきたけど、ホントに、
あの後、ココを通るたびに、あの屈辱が思い出されて惨めな思いになったものだ
あの時は確か16時前くらいだったかな……
今日の時間は……15時ジャスト……
体力や筋肉痛関節痛も問題ない
よし……大丈夫。確実に前回よりも成長している
恐怖が無いわけではない
あのリタイアは今までの山行で一番距離をあるいた山行だ
即ちこっから先は完全に未知の領域
体にどんな異変が起きるか解らない……
敵の正体を見極めよ、恐怖の正体は…(以下略
師匠「略すんなよ
もう、答えなど、最初から一つしかない
今こそ、あのトラウマを払拭するチャンス
縦走を続行する
そう、不死鳥は何度でも甦るのだから
師匠「こっちは略さんのかい
そして、私は3本目のアミノバイタルに手を伸ばす
???「バカな3本目だと……これ以上、使うと体がもたんぞ!?
※↑用量内です
つづく