やまねこ登山録~人生詰んでる人が富士山頂上を目指すだけの話のその後~

仕事(ブラック)にもプライベート(独身ボッチ)にも負けず…登山素人ながら富士山に登り終え、その後の登山日記。まだ見ぬ絶景とネコを求めて、関西を中心にふらふらといろんな所へ行っています

八ヶ岳酔夢譚 その2 間の悪いヤツっているよね

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木立の隙間に鹿がおった。クマかと思ってビクってなった。←

 そんな訳で、歩き出す…前に…

一つ考える。

さっきから、雨はシトシト降ったり、やんだり。

思い出すのは、穂高岳登山

 

adera.hatenablog.com

 

レインスーツを着て、びしょ濡れで山小屋に入ると何かと面倒です。たいていの山小屋は乾燥室を用意してくれていますが、ひとたび雨が降れば乾燥室の中はハンガーに掛かった濡れた衣類の山。なるべく避けたい所です。

何より、この季節、日が出て無くてもレインスーツを着て上り坂を歩くのは暑い。

今程度の雨なら、むしろ我慢して、本降りになる前に一気に歩ききってしまった方がいいんじゃね?森の中なら弱い雨は落ちてこないし…。

と、アホみたいな考えが思いつき、もう半袖でTシャツであるくか。雨降ったらすぐレインスーツ出せるようにしとけばいいしと結論。(最初に出した写真のように比較的安定した登山道だから出来る選択です。雨の登山は危ないので安全第一で)

 

たまにすれ違ったり追い抜かしたりする登山者は、ちゃんとレインスーツ着て足にゲイターまで付けた重装備のレインスタイルでいる中、一人半袖Tシャツで歩き始めました。

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トリカブト?まあ、雨の山っていうか、森を一気に駆け抜けます。

相変わらず、雨は降ったりやんだり。

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しばらくは、こんな感じで安定した登山道が続きます。

途中、山小屋がいくつかあるエリアがあり、水の補給とかできますが…。

今は雨。先をぐんぐん急ぎます。

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川はさほど増水してないように見える。しかし、こういうのも気を付けなあかんのやろうな。

結構地味な登山道で精神力が削られます。一人であれこれ考えるのが飽きたら、歌でも歌うか…(頭の中で)

 

マッソー、マッソー、筋肉はマッソー~♪

 

ダメだ、もう、この歌がここひと月くらいヘヴィーローテーションやったから、他に歌が湧いてこない…。他の歌は…

 

お願いマッソー~♪

 

アカン、変えようとしたらオープニングになっちまう…。

本当に、この二曲はこの登山の一番の大敵でした。

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この堰堤広場横の橋を渡ると

ようやく、道が山道になってきます。

既に山道に入って1時間くらいたってますが、この直前までは車が入ってこれるくらいの安定した林道が続いています。

 

しかし、ここで油断していると…

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結構ガレた険しい山道…(この写真では、そうでも無いな。)

そして、先の理由から、かなり飛ばして歩いていたので

もう、結構息が切れて来た。そしてーーー

 

ぽつぽつと肩に当たる雨粒…

 

アカン。結構本降りになってきた…。Tシャツ姿じゃさすがにキツイか…。

さっきの堰堤までのコースタイムは、1時間50分だが、実際は1時間弱で歩けた。堰堤から赤岳鉱泉のコースタイムは1時間10分。既に堰堤を出発して40分くらいなので、ペース的にもう小屋にたどり着いてもいいはず…だが、山道に入って知らないうちにペースが大きく落ちてる可能性もある…。

ここでレインスーツを着たら二度手間…。少し我慢するか…。

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く…

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まだなのか?まだなのか?赤岳鉱泉

ちくしょう…。アカン。もうこれ、キツイ。

流石に限界…。

諦めて、木陰でレインスーツを着る。

久々のゴアテックス。通気性がいいのがありがたい。さて、気を取り直して歩くか…

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あ…

ガチでレインスーツを着て歩き出して1分。小屋についてしまった…。

1分くらいなら、我慢すりゃ良かった(泣)

結局、体もレインスーツもびしょ濡れ…。

二兎追おうとしと一兎も得なかった猫そのもの。←元が猫かよ

 

我ながら、とんでもない間の悪さ。

昔から、間の悪い事この上ない俺。

いやー、思い出すなあー。学生時代、忘れ物して夜遅くに部室的な所に取りに入ったら、後に付き合う一組のカップルがいて…。

うん。あいつら、何やってたんだろうなー?(すっとぼけ)←どうでもええわ。

 

 

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そんなこんなで、初日の宿泊地、赤岳鉱泉にたどり着きました。

レインスーツがずぶぬれでフードを取ったら髪もずぶぬれのド素人丸出しの恥ずかしい登山者を暖かく迎えてくれました。

とりあえず、ここで天気予報を見ながら明日以降の予定を考えます。

 

主峰の赤岳を狙うなら、ここよりもコースタイム40分くらいの所にある、行者小屋って所がいいのですが…

実は、八ヶ岳に来たらここには泊まりたいってずっと思ってたんですよね。まあ、登山好きの人なら皆知ってる山小屋ですから…。

 

次は、山小屋宿泊記ですね。はい。