やまねこ登山録~人生詰んでる人が富士山頂上を目指すだけの話のその後~

仕事(ブラック)にもプライベート(独身ボッチ)にも負けず…登山素人ながら富士山に登り終え、その後の登山日記。まだ見ぬ絶景とネコを求めて、関西を中心にふらふらといろんな所へ行っています

南アルプス縦走記 終章 総括とまとめ

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まとめです。

 

 

コースタイム 

1日目 出発      7:00

            歩行 1時間50分

            〇白根御池小屋      8:50-9:20

            歩行 2時間30分

            〇北岳肩の小屋  11:50-12:10

            歩行 40分

            〇北岳山頂    12:50-13:20

            歩行 1時間10分

            〇北岳山荘    14:30着

 

2日目 出発      3:30

            歩行 1時間30分

            〇間ノ岳  5:00ー5:20

            歩行 1時間10分

            〇北岳山荘 6:30ー7:00

            歩行 50分

            〇八本歯のコル 7:50-8:20

            歩行 1時間10分

            〇大樺沢二俣  9:30-9:40 

            歩行 1時間50分

            〇広河原    11:30着

      

ウーム…

1日目は時間7時間30分。歩行時間は6時間弱。前半は良いペースで歩けてる。

広河原から肩の小屋までで合わせてヤマケイのコースタイムから1時間縮めて歩けている。(まあ、その分かなり休憩しとるけど。)代わりに、北岳山頂から北岳山荘までがコースタイム55分の所を1時間10分…下りなのにな…

2日目は時間は8時間 歩行時間は6時間…20分くらい?(←途中で計算めんどくなった。)

間ノ岳ピストンは、コースタイムより少し早いくらい。

八本歯のコルまではコースタイム通り。

大樺沢二俣までもコースタイム通り。

そこから広河原までは…コースタイムプラス10分…

 

まあ、ペース的にはそこまで、悪くない…のか?

少し休憩が長すぎる気がするから、次は少し休憩を短くしてペースを押えて歩いてみるか…(まあ、難しいのだけど

あと、コースタイム以上時間がかかっている箇所は1日目も2日目も下り道

まあ、この辺も次の参考に…

やっぱ、下り練習しないと。

まあ、今回小屋泊にしては少し重い荷物で行ったし…(←言い訳

 

 

適当に書いた↓よりも↑の方が正確だと思う。ルートの参考

www.yamareco.com

 

〇休憩が長かった理由としては、結構、いろんな箇所で出会った登山者達と話込んだ時間があったからなんですよ。

やっぱり、北岳にまで来る人達…それなりの経験、心構えを持って山に挑んでいる。

それぞれの話も面白いし、こちらの話も興味を持って聞いて下さる…。

山を愛する姿勢に尊敬出来て、尊敬してもらえる…そんな良い出会いがたくさんありました。

 

北岳山頂を共に楽しんでくれたおじさん。(北岳に登れたことに感無量であまり話はできなかった)

稜線でやたら、「面白いくらいすぐ息切れするっすねー」と、謎のハイテンションだった兄さん。(なんか、印象残った)

山小屋にいた、70代で北岳に単独登頂してたお祖父さん。(単純にすげえ)

間ノ岳山頂で日の出を見る為に全力で歩いてたのに、まったく引き離せず、結局一緒にご来光を見てた、熟練山ガール2人組。(凄いんだけど、俺の衰えを感じずにはいられなかった)

高そうなカメラを首から下げて大樺沢を驚異的なスピードで下っていった、兄貴(山小屋から、ずっと縁があった)

「帰りに、ほったらかし温泉に寄るんです。面白い名前でしょ?知ってます」って言われて、さすがに「ゆるきゃん△」の話はできなかった…、ベテラン登山者3人組。(ヲタバレはしてないはず)

 

いろんな場所で色んな人と話が出来て

(ちゃ、ちゃんと話しましたからね。コミュ障でも頑張りましたから!)

楽しかったし、抱えてたいろんな不安もかなり和らいだように思います。

スケジュール的に、体力的に、登山スキル的に散々な目に合った登山でしたが

この出会いに恵まれていた事で本当に良い旅だったと思います。

 

 

 

 

 

〇これで、富士山、北岳奥穂高岳間ノ岳…と日本の標高四天王を制覇しました。

さて、来年は…っていうか、次はどうしよう?

あと登ってみたい山といえば…

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↑なんですが…これは、誰か登った事ある人と一緒じゃないとさすがにキツイか…?

まあ、今回は少し苦労したんで次は立山の時みたいに、のんびりと歩いて景色をたのしみつつ登頂できる…

そんな登山もしてみたいかな…

あと、今年はテントを担いで、あえて混雑期ピークの人気山に突っ込んでみようか?とか少し考えてます(何事も経験だし)

 

 

 

 

エピローグ

 

甲府駅まであと一時間くらいだろうか…

広河原からバスで一時間ほど下ってきたところ。

疲労と単純に早起きした…っていう理由でこの時間にしては結構な眠気がやってくる。

バスには運転手と別に車掌(今回はおばさん…失礼、お姉さん)が乗っていて、切符の確認をした後は、通りがかった山や名所のガイドをしてくれる。

 

甲府の町までバスが下ってきたあたりて

車掌さんは、遠くに見えた、茅ヶ岳という山の説明を始める

この山は、かの『日本百名山』の深田久弥がその生涯を閉じた場所だと言う。

彼の著作は読んだ事無いし、彼の人となりも良く知らないのだけど…

まさに山に生き山に死んだ人だったのだと改めて知る。

 

最後に…車掌さんは、久弥の残した言葉の一つを紹介して茅ヶ岳の紹介を終わった。

 

その言葉を聞いた時、ふと、間ノ岳の頂上で感じたあの気持ちを、ここまで正確に表した言葉は無いのだと思った。

百名山…を作った彼だが、まあ、日本に存在するすべての山を100なんて数で選べなかったはずだ。

そして、それぞれの山は、登る季節、登った人の年齢、パーティーの人数、そしてそれぞれがどのような人生を抱えていて、誰と出会ったのか…それによって、いつも違う。

それぞれにストーリーがあり、苦難があって、失敗があって、成功がある。

それに順位なんてつけられるものではない。そう、この言葉の「百」とはきっと彼の提唱した百名山の事では無く、きっと、今まで…そして、これから出会う全ての山の事なのだ…たぶん、すべての人が

まあ、さっきも書いた通り、私は彼の作品も人となりも知らないのだから、それの真偽は永遠に分からないのだけれど。

 

私はもう一度、頭の中でその言葉を繰り返す

 

 

 

百の頂に百の喜びあり

 

 

この言葉を今回の旅の最後に最後に学んだ事にしておこう

神戸までは未だ遠い。

行きに甲府駅で売っていた桃…まだ売ってたら買って帰ろうかな…なんて帰り道に思いをはせながら

再び襲ってくる眠気に身を任せて、私は静かにバスの座席に沈み込んでいった。

 

↑何故に最後だけ小説調?

 

南アルプス縦走記 完