急登草すべり…のっけからいいパンチうってきやがる…
っていうか、この辺から高い木が無くなって日光が直接…
ってわけで、白根御池を後にして、北岳山頂へと出発
そういや、時間の事、全然書いてなかったけど、
広河原7時出発
8時50分白根御池到着
9時15分白根御池小屋出発
って感じです。
書いてなかったといえば、ここまでの写真!なんか、今までに無く、色がクリアで綺麗だと思いませんか?
これ、色彩とかなんもいじってないんです。町中や六甲山的な低山では絶対にこうはならない。
晴れの天気はもとより、南アルプスの空気の良さってのもあるのでしょうね。
草すべりおはな特集
何かしらんけど、いっぱい咲いてた白い花。綺麗なんだけど、常に無数のハエがたかってる。
なんか、お花畑っぽいんだけど、道は岩場で登りにくい
そして、なんか山の上の方に雲がかかってきている。
ちょっと、振り返るとまだ白根御池が見える。
お花畑は綺麗なんだけどね。
この草すべり、上の方まで見ええてるのになかなかたどり着かない…
高山登山あるある。
とにかく、相変わらず暑い…そして…
稜線へ…
おお……冒頭で出した仙丈ケ岳…お花畑のバックに…良い山ですね。
隣の甲斐駒さんはちょっとガスってて雲の中。
気持ちの良い稜線歩き。
いやー。絶景、絶景(しかしちょっと雲が…
この辺からチラチラ富士山見えてるんですが…
なかなか良い感じの写真が無かった。
北岳をバックになかなか絵になる小屋
あと一息…が…山頂がちょっとガスってか雲の中
あとで北岳山荘の人に聞いたのですが、最近、暑さのせいで雲が発生しやすいうえ、昼前には山頂まで登ってきてしまうとの事。
早め早めの行動を心がけて下さいってさ。
そんな事情も知らない私はのんびりコーラを買って飲む。
あ、山小屋のコーラって常温で出てくるのね
普通、コーラなんか、炭酸だし、なんか健康悪そうだしあんまり登山の時に飲まないんですが、とにかく暑いし、しんどいしで糖分とってやろうと迷わず注文…
うめえ……ジャンク最高
一息ついた所で出発
ちょうど、12時15分くらいだったか…
山頂直下の急登。これはキツイ…そして…
ムー。いかんな…
雲が……
しかし、振り返ってみると、奥穂高の時は見たくても見れなかった、見事なる岩の稜線…
ええよな……これで。
台風のせいで予定を狂わされ、体力的に行けるかどうかの不安?何より、宿や交通機関を1から考え直した。関西を出たら出たで、登山道に入ったら入ったで天候が持ってくれるか常に不安。
言ってしまうとホントにメンドクサい登山だった……。
やめようか、帰ろうかと実は何度も思ってた
↑いや、文章から結構感じ取れたで
しかし、少し顔を上げるとこの稜線、この頂上、もう少しであの北岳の頂上に届く。
ふと、気が付けば、とんでもない世界にいた……その感動が体の中を駆け巡っていた。
何ども書くが、来ることすらできない可能性が高かったこの山。
それでも登りたかった…
以前も書いたけど、来年以降仕事の都合でしばらくガッツリ登山が出来ないかもしれない可能性が出てきたこと…
まあ、それ以上に、お前の人生、山に登ってる場合じゃないんじゃね?
っていう、セルフツッコミが最近、身に染みて痛くなってきたこと
だから、こそこのチャンスに!
キッチリ、けじめをつけておきたい。
富士山の時と同じ…きっと明確な答えなんか出ないんです。
それでも、俺はこの山の頂の上に…何かがあると信じている…
そう富士山だけじゃなく、今まで登って来た山全てがそうだったから…
日本きっての険しき山、標高第二位。登山者たちの憧れ。南アルプスの主峰。
あらゆる、言葉できらびやかに飾られた、この山の頂に立つ。
それだけで、充分なのだ。
それが、今回の登山の何よりの目的!
そう、私は、北岳にキタダ……
↑それ以上言ったら殺す
ガチで殺されそうなツッコミ(自分から)が入った所で…
着いたで。
時間は13時ちょうど…6時間か…六甲全山縦走の半分と同じ…しかも、冗談じゃ無く全部登り坂…この暑さ…。
色々あって、ホンマにしんどかった……
そんな登り始めてからのしんどさやら、何やら…色々あって、少し涙腺が緩くなる
まったく、年をとってしおらしくなったもんだぜ←いや、別に恰好よくないよ
あかんな…やっぱ景色は見れない
本当なら、富士山とかとなりの間ノ岳への稜線に北岳山荘が見えたり
まさに絶景なんだけどね
充分やで…充分なんやで…ホンマ…
でも、ワンチャン雲が晴れないかと、30分程時間を潰す…
(これが今回の旅の一番の悪手やった)
本邦初公開…俺(帽子のみ。登山時のトレードマーク。むしろ本体)
で、結局雲は晴れず…なんなら、もう一回登ればいいだけやん!予備日も一日あるんやし…と楽観的な思いを胸に私は反対方向の北岳山荘方面へと歩を進める。
だが、私はこの直後学んだ…
帰るまでが遠足です…という言葉をバカにしていると、ひどい目に合うって事を…
つづく