ああ…先週の今頃はまだ上高地にいたんだよなあ…
結構キツイ登山だったけど
山から下りてきて一か月
なんか、自分が自分じゃないような喪失感…
ある意味人生悟ったかのような無気力感…
あれなんですよね
天候は今一つだったとはいえ
もう、体一つで命張って(決して大げさでない
山に挑み続けたあの三日間がやっぱりすごすぎたんでしょう…
なんか、空調と食べ物と風呂とトイレに恵まれた世界にいる自分が嘘みたい…
中二病モード発動ですな。
何もないけど人生の真実的な何かがあった的な…
で、今日はそんなアレとは別に見つけてしまったこれ…
いろんな所で結構紹介されてたし、WEBでも読めたし気になっていたこの漫画、でも読んでませんでした
だって、バンチとか知らないもん。シンチョウって、漫画雑誌出してたの?って感じで…
まあ、読んどかなあかんやろって事で購入…
そして、嵌りました
最初は単独登山女子の高レベルな登山料理レシピに織り交ぜて、いろんな登山あるあるを紹介していく感じの展開
具体的な山の名前とか出さず(ヒントは随所にあります)、ひたすら山での話をたんたんと続けていく感じの話なんですが
2巻の途中くらいからだんだん、具体的な山の名前とか出てきて主人公の職場の人間関係とかも深く掘り下げるようになってきます
なにより、何の偶然か、上高地から奥穂高に登りに行く話とかあってもう…なんですよね
(でも鮎美ちゃん。肩ベルトにペットボトルさして、メットのいるハシゴ場鎖場を歩くのはあかん…もし落としたら大事故になるで)
でも、この漫画の見どころは、
そんな明日試したくなるおいしそうな山レシピでもなく、山ガールを中心とした登山あるあるでもなく、ましてはヒロインの鮎美ちゃんの、どこかスキのある可愛いらしさでもなく、山と個性豊かな登場メンツの対比でもなく…
普通に仕事している人が単独登山する事への哲学なんですよね
共感型なんて言ったらそれまでですが、あの気持ちをここまで適格に説明してくれた文章には初めて出会いました
一人でもくもくと登っていても、いいんだって思わせてくれる漫画です
まあ、今読んだ4巻までには数えるほどしか出てきてないんですけどね。その描写っぽい文章
(鮎美ちゃんも自分でポエムだって言ってたし…
まあ、そんなこんなで、ヤマノススメに続く、二つ目の登山漫画を手に入れた私…
この漫画こそ、5分アニメにふさわしいように思うのですが…
山ロスを癒そうとして、かえって山への思いが募っていしまった休日…どこかへ行く計画でも立てるか