やまねこ登山録~人生詰んでる人が富士山頂上を目指すだけの話のその後~

仕事(ブラック)にもプライベート(独身ボッチ)にも負けず…登山素人ながら富士山に登り終え、その後の登山日記。まだ見ぬ絶景とネコを求めて、関西を中心にふらふらといろんな所へ行っています

本編 富士登山記5  山小屋にて

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さっきと同じ所からの写真ですが、これ8合目の山小屋前で撮った写真でした

山小屋関係の写真全然とってなかったな

 

 

そんな訳で、8合目山小屋到着

標準タイムは3時間30分から4時間くらい

5時間かかるとか言う人もいました

さて12時ちょうどくらいに出発した

私はどれくらいかかった?現時刻は……

 

ドロドロドロドロドロ……(←自己ドラムロール)

デン!!

14時05分!!

 

……

 

 

 

ええええ??!!

早いよ!

っていうか、あのガイドブック何なの?何の標準タイムだったんだよ。これでもペースめっちゃ落としてあるいたんだぜ?

 

 

 

どうも、私の直感的に、

だいたいのガイドブックに載っているのは、

登山初心者。いや、私も初心者なんですが、

本当に、山にほとんど登ったりしない人が複数名で登るときの時間なんでしょうね

観光的な山ほど、標準タイムはかなり緩く表示されているのではないでしょうか?

 

おいおい、こんなに余裕でいいのかよ、富士山よ

 

 

 

 

しかし、この時の私には、これが余裕ではなく油断であった事を知るよしもなかった……

 

 

 

ひとまず……

山小屋のチェックイン(っていうのか?)

は15時から、

どんどん先に登っていく登山者を横目に休憩を強いられる事となる

暇なんで、少し先まで登ってみたりしました

なんせ、出発は夜中になりますからね

 

やっぱり慣れてる人たちはもっと高い所の山小屋にするんですね。もし、次があれば……次があれば……

 

そんな訳で、15時くらい

山小屋に入る

 

入ったら、先ずは靴を脱ぐ。脱いだ靴は大きなビニール袋に入れて渡され

 

寝床に案内される

そこで衝撃の発言を聞く

 

「今日はお客さん少ないので、ここの寝袋二つ分のスペース使ってくださいね」

 

………えええ!!!???

 

 

これは驚いた。畳一枚分に二人とか、横の人の後頭部を見ながら横になりながら寝返り無しで寝なきゃいけないとか、聞いてたので、このスペースの広さは……

 

いや、正直自分のベットより広いんじゃない?

これは本当にうれしい不意打ちじゃ、状態でした

  

 

しかし、次の言葉に耳を疑う

 

 

「晩御飯は16時ごろです、呼びに来ますので……」

 

 

……いや。はえーよ!

どうやら、山小屋はシステム的に、着いた人から順番に食事を出していく感じらしい

当然トップ集団でチェックインした私は一番早い時間に食事という…

 

「高山病とかで食欲大丈夫ですか?」

 

いや、高山病では大丈夫だよ!?高山病ではね

でも食欲ってのは、どうかなあ?未だ3時過ぎだぜ?

 

 

まあ、これも事前、下調べを充分にせず、調子にのって早く着きすぎた自分の責任

小屋の人たちも後の段取りがあるだろうし、渋々言葉を飲み込む

 

最後に、ご来光を頂上で見るには何時くらいに出発すればいいのか聞いてみる

 

教えてくれたのは以下の通り

 

五合目から、この山小屋にかかった時間と同じくらいの時間が頂上までかかる

今日は、そんなに、人は多くないから渋滞はさほど心配しなくてよい

翌日の日の出は4時40分くらい

 

もともと、11時くらいに起きて、11時半に出る予定にしていた私のプラン……

 

2時間ちょいでここまで来た私は……

って事は2時くらいまで寝てていいってこと?

 

 

 

……

 

 

 

いやいやいやいや

やっぱり怖いよ。渋滞的にも、体力的にも

 

 

「お客さんでしたら、1時くらいに起きて出発で良いのでは?」

 

って結論をいただいたので、私はさらに安全マージンをとって12時に起きて12時30分出発にしようと心に決める

 

 

そんなこんなで広々した寝床の枕元にヘッドライトや防寒具等、出発時必要なものを枕元に並べ、寝てる時ようのマスクとか、お茶とか用意してベットメイキング。

寝床が広いって本当に素晴らしい

 

 

少しすると、晩御飯出来たよと呼びに来る

カレーライスとサバの煮つけを中心に、おかず、デザートが少々……

うん、期待はしてなかったが結構美味。

しかし……量が少ない!!

 

いや、そりゃ、腹減ってないからいいんだけどさ……

これ、明日の朝まで持つかな?

2人に一つ小さなお櫃が置いてあり、おかわりは出来る仕様

私とペアになったおじさんに気を使いつつ、

少し多めにおかわりをした

しかし、案の定お櫃の中身自体、あまり多くない

うーん。もっと、携帯食持って来とけば良かった……

 

食事の終わりに、次の日用の朝ごはんを貰う

ビニールパックに入った釜飯を温めた状態で

あと、甘いパンと水のペット(小)

水が一番ありがたいな

釜飯は朝までに冷めちまうなあ

 

そして、17時頃、だいたいすべての用が終わり、あとは寝るだけとなる

そういえば、高山病はここまできたら大丈夫なようだな。ひとまずは安心

 

さあ、ここでひと眠りすれば後は山頂を目指すのみ

さあ寝るぞ…

 

って、ねれるかーい!!

 

いや、耳栓してアイマスクして早めに寝る訓練はしてたんですよ、それにしたって、

20時とか21時とか、そんなレベルの話

さすがに早すぎる。何より、頂上を前に気分が高ぶってて

(遠足前の小学生状態)

 

うーん。そんなこんなで、寝るに寝られず、紋々とした夜を向かえる

 

早く頂上へ行きたいという思いと

こんどは今までのしんどさに眠気が加算された疲労が襲ってくるという怖さ

不安と期待が入り混じる

緊張……してるんだろうな、柄にもなく。これくらいのことで

果たして無事ご来光までに山頂につけるか?

天気は最後までもってくれるか?

ご来光は果たしてここ数か月を犠牲にする価値はある物なのか?

ってか、家まで無事帰れるか?俺

ぼっちは夜が苦手である

一人でいると、いろんな事を考えてしまうから

そして……

 

 

 

そんな、こんなで、富士山8合目の夜は少しずつ更けていくのであった

 

 

まだまだ、つづく