「7日の金曜、休んでいいよ」
お?
11月のある日。振替休日の相談を上司にしたら出た会話…。
本来、残業稼ぎたかったのに規定時間を越えそうだったので、突如取らなくてはいけなくなった休日。本当に休ましてくれれば、いつでも良かったので聞いてみた結果。
決してウチの会社が希望通り休みが取れないワケでは…
↑何、会社の弁護しとんねん
まあ、そんなブラック企業のごたごたは置いといて…←認めるんかい!
突如、降ってわいた3連休。
どっか、山登り行きてえな…と、思ったものの。暖冬とはいえ12月。さすがに高い山にはもう登れません。
一泊くらいで行けて、ついでに周辺で、少し観光出来るような旅は無い物か…
で、思いついたのが、日本一年間登山者の多いこの山!
高 尾 山!!
標高599m、八王子の近くと東京からのアクセスも良く
コースもなだらかで、ケーブルもあるから初心者でも登りやすい。
東京近郊の登山者には人気の山です。
ヤマノススメでも山と食欲~でも、紹介されてました。
機会があれば一回登りたいと思っていたけど、
流石にコースタイム1時間30分の山。(3百名山に入って無いし。)
それだけ登る為に東京に行くのはどうも…と、思ってました。
3連休あるなら、一泊二日で行って、一日おつりがくる。
ついでにどっか、近くをぶらつけば…。
うん。結構よい週末旅になるかも!
そんなわけで、金曜日の朝。関西を出発。
新幹線から見える富士山…うーむ。くもっとるなあ。ま、今日はのんびり歩く旅だからかね。
なんたって、コースタイム1.5時間。関西を朝出れば、昼までに登山出来るのが魅力。
あっという間に、高尾登山口に到着…。と、いきたかったのですが、
新横浜からの横浜線…。なんか、事故の影響でむっちゃこんどった。いや。東京やし、これが日常なのか?ワテには分かりまへん。←無意味なエセ関西弁でどうぞ。
お、期待はしてなかったが、まだ紅葉が少し残ってる。
新しくてめっちゃキレイ。靴のドロを落とす水道とかもあるし、お風呂もある。
流石は、日本一の登山者数。
さて。
↑いや、現在地、山頂になっとるぞ?
いや、麓の地図を撮り忘れて。
で、この山の登山道は、1号から6号(正確には6本あるわけじゃないのか?)
そして、稲荷山ルート。
どれで、行くかな…。
コース的には1号か6号、あと稲荷山が、登頂用のコースみたい。
1号は車も通れる舗装路。
普通の初心者は6号を使う事が多いみたい…。
しかし…ふと、地図の横で別の登山者の会話が耳に入る。
「稲荷山ルートが一番アップダウンが凄くて、最後の登り階段がキツイんだって」
ほう…
見ると、稲荷山ルートも1.5時間で上まで行けるっぽいし、
まあ、これでも夏山オンリーとはいえ、北アと南アの経験者。今更、高尾山でキツいなんて事は無いだろうと……。稲荷山ルートに歩を進めます。
お、のっけから良い登り………
5分後…
まあ、まだ序盤だからね…
30分後…
大吉山かよ!
なんだ、この舗装道路は。これなら、6号の方がまだましだったか。
このままでは軽すぎるので、じゃっかん小走り(嘘、早足)で行ってみると
ようやく汗をかいてきた。
まあ、この季節になると、危ない虫ももういないやろ…。
お、ちょっと、登山道っぽくなってきたか。
およく見たら、富士山だ。でもやっぱ少し曇っとるなあ………あれ?
いや、ここが頂上かよ!
ねえ、最後の階段って今の?マジで?そりゃ、ペース早めたから暑かったけど、もう終わり?
いや、まじで六甲山で言えば、芦屋川から風吹岩くらいよ?
↑わからん例、やめや。
なあ、さっき言ってたアップダウンが凄いって、軽すぎてって事だよな?
↑いきり系、なろう主人公やめろ。
これで終わりとか、どんなホワイト登山だよ。
↑いきり系、なろう主人公やめろ。ってか、ホワイト登山って何?
どうやら、あちらの世界で強くなりすぎたようだ。
↑おまえ、もうイタイからやめろ。
現世界で、ネットゲームでそこそこ良い戦績あるくらいしかないニートが、そのゲームが実物となった異世界に飛ばされて、その実力をもって戦う(イキる)のが、なろう系異世界物…と、するなら、
現世界で北アルプスにやっと登れるくらいの登山者が、高尾山しかない異世界に飛ばされて登山の実力を自慢する………。
そうか、こう考えると、なろう系異世界ものって相当……だな。
↑何で何を納得しとるねん!
なろう系と異世界物の意味が分からない人は上の写真までの話、読み飛ばし可能
↑後に書くな。
さて…話は戻って、高尾山頂上。
天気ももう一つ…。あとは下って帰るだけってのもなあ…
と、目に入る先ほどの看板…。
そう、まだ先があるのよね。奥多摩方面へ。
陣馬山って有名ですよね。ヤマノススメでも行ってた。まあ、今日は無理だろうけど、富士さんは綺麗に見えるって所。あの白いキリンの像がある所。
↑いや、あれは馬だろ。陣馬だぜ?
行ける?いや、片道5時間って書いてる。
いや、しかしまだ11時前だ。ここまではコースタイムの半分ちょっとのペースで登れたわけだし…。5時間で行って帰ってこられれば、ケーブルもあるしなんとか…。
やる?
いやいやいや。初心者向けの山だし、かなり手を抜いた服装で来てしまった。さすがにこっからは、ちゃんとした登山道だし……ウーム。
姐さん「途中で引き返せばいいじゃない」
アントワネット姐さん久しぶり。あんまり無茶降りじゃないけど、せやね。せっかくやし、少し歩いてみますか。
そんなわけで、出発。そして直後に気付く。
あ、昼飯まだ食ってない。あんどロクな携行食持ってない……
しかし、気付いた時には時すでに遅く……
奥多摩の奥へと進んでた…(まだ入り口付近ですがね)
まあ、そんなに険しい道では無いのだが、結構道がぬかるんでいて、滑る滑る……
あ、歩くの下手だから、足に結構ドロがついちまった…
↑おい、いきり系。
なんか、天狗おった。茶屋は営業してなかった(何気にピンチ)
結構人がいるように見えますが、ケーブルで登ってきた人でにぎわってた高尾山と違い、ホントに閑散とした道でした。
ここが50分くらい歩いてついた小仏城山(読み方わからん)って所。
そして…少し歩くと…
ぬかるみで滑って尻餅ついた…。
↑おい、アルプス経験者!
いや、たいしたアレじゃ無かったんですが、いかんせん濡れてる登山道…
町でもそのまま歩けるように履いてた黒いズボンがドロでえらいことに…
小仏峠って所で相模湖が見えた。
いや、これでも結構ペース早くしたんですよ?
でも、こっから、コースタイムで3時間以上、半分で行っても時間がかなり厳しくなる…っていうか、ぬかるんでる道を早く歩くの、もう無理…。
ちょうど一時間くらい歩いたし引き返すか…。
さて、どうしよう、今回、軽そうな登山だから、ズボン一着しか持ってこなかった…。山ではドロだらけのズボンでもいいとして、山から下りてホテルまで…そして、明日ホテルから観光して関西帰るまで…どうしよう?
↑まじで知るか!
一先ず、上下のレインウェアは持ってきたから、ズボンの上から履けばドロは隠せるが…
まあ、応急処置には良いとして、町で観光はできんよなあ…。見た目的に…
ユニク〇でも探してどっかでズボン買うかなあ…
なんて考えながら、とぼとぼと帰り道につく…
高尾「おい、ちょっと待て」
え?
高尾「お前、さっきいきり系きどって、人の事さんざんバカにしてくれたよな?」
なんの事でしたっけ?
高尾「『軽すぎるって事だよな?』」
う……
高尾「『どんな、ホワイト登山だよ』…挙句、尻餅で途中撤退…」
ひぃー!ごめんなさい!ごめんなさい!
以後、改めます。どんな山もバカにせず、ちゃんと準備して登ります!
高尾「解ればよろしい」
↑勝手にイキって勝手にゆるしてもらってんじゃねーよ
そんなわけで、再び高尾山に戻ってくる。
名物とろろそばは、あまりコスパが良く無くって…
なめこ汁を食す…。まあ、これも普通のなめこの味噌汁ですが…名物やし、登山終わって体が冷えて来たから、美味しかった。
で、山頂に帰ってくる。
あ……
そっと目をそらす
↑なぜ?ってか写真は撮るの?
帰りは6号路で。あんま写真撮らなかったけど、こっちの方が山道っぽい。登りもこっちの方がキツイんじゃないかな?山道慣れてない人は。
駅でしょうゆ味の団子売ってたので食べる。
さて、初心者向けの山で、結構恥ずかしい目に遭った私…。
まあ、それなりに登山は楽しかったのでよしとしましょう。
↑…
さて、今日はホテルで一泊。明日はまた別の所へ出かけます。
続く…
あ、ズボンはホテルにコインランドリーがあったので事なきを得ました。ただ、洗濯してる間は、レインウェアのズボンをパンツの上に直接履くという、見た目は普通だけど、ばれたら恥ずかしい羞恥プレイな恰好でホテルの中を歩いてました。
↑1000%いらん情報やろ。
↓あ、これ、下りも稲荷山ルートで降りてる。下りは6号で降りました。