やまねこ登山録~人生詰んでる人が富士山頂上を目指すだけの話のその後~

仕事(ブラック)にもプライベート(独身ボッチ)にも負けず…登山素人ながら富士山に登り終え、その後の登山日記。まだ見ぬ絶景とネコを求めて、関西を中心にふらふらといろんな所へ行っています

南アルプス縦走記 第6章 それでも、ずっと山に挑み続けたい。

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南アルプス…月の輝きも段違い。

そんなわけで、午前3時半…私は山小屋を出発する。

 

この日の日の出は5時…間ノ岳までコースタイム1時間半。ちょうど、日の出に間に合う計算だ

昨日の足は大丈夫なのか?と、言われれば、結構回復したようだ。

多分、今日間ノ岳見て、下山するくらいは持ちそう

そして、我ながら高山病に関しては結構耐性が強いようで…

 

間ノ岳

一般人には、意外と知名度が低い山ではあるが、標高は北岳に次いで日本3位。かの奥穂高岳と同等の高さである。もちろん堂々の100名山。場所は北岳のすぐとなり。

北岳まで来たからには、一緒に登頂しない手は無い。

 

昨日のダメージが残る登山ではあるが、勝算はあった

↑何の勝算だよ

一番でかいのは、間ノ岳とピストンするわけなので、今日は不要な荷物は山小屋で預かってくれてると言う事だ(ただ、置いておけるだけなんですが)

ってわけで、軽い荷物のおかげで、サクサクと歩みを間ノ岳頂上へと進める。

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 夜行登山も立山でやったおかげで、随分慣れた。

まあ、森の中歩くとかは、まだやる気無いけど。稜線ならね。

っていうか、案の定、立山縦走の時とは段違いの険しさではある。たまにバランスを崩しそうになりながら、

なんたって、日本第3位の高峰だもん。

 

 そして……上の写真の通り、次第に明るくなってくる。この色には本当に見覚えがある。富士山の夜明け前の色だ。

あの時は本当に素晴らしい朝日を見れた。

今日もそれと同等の物が見られる。はずだ。

次第に足が速まる。 

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富士山、キターーーー!!

いや、今までもチラチラ見えてたんですけどね。

まあ、せっかくなんで、ここまで写真は出し惜しみしました。

さあ、暗いからあんま写真は無いけど…

間ノ岳までもう一息、もうひとい……

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あ……

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なんと、間ノ岳山頂まであと10分弱…もう、そこに山頂が見えてるって所で朝日が…だいたい予定通り5時には着きそうだったのですが、

日の出が予報より10分程早かったみたい。

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おう、富士山とのツーショットが俺のiPhone6では入らない

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朝陽がさす間ノ岳。もうすぐそこ…だったのに…

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そんなわけで…

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これだけ美しい朝日はマジで富士山以来…

やっとこの言葉が俺の脳裏をよぎる

 

 

来てよかった

 

 

へとへとになって、ボロボロになって…正直、登っている時はもう、向う10年はこの山来たくねーな…とか思ってたんですよ。

でもやっぱり、これを…こんな景色をみてしまうと、またすぐに戻ってくるぜ…と、出来るかどうか分からない言葉が心に浮かんでしまう。

 

富士山の朝日も素晴らしかった。それに匹敵するこの朝日…でも、あの時の感動と全く違う感動が胸にあった。

どの山にもその山ごとの感動がある…この気持ちをなんか、うまく表現する言葉は無いものか…

 

この景色が、世界のどこかにある限り…きっとこの後、どんな人生が待ってても、私はまた山に挑み続けるだろう。

登山ってやっぱり素晴らしい。

 

 

今回の中二ポエム終了

 

 

 

 

そんなわけで、登頂成功しました。

なんと、日の出時に山頂に居たのは先行していた一人だけだった模様。

一人占め、うらやま…

とはいえ…

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素晴らしい間ノ岳…いや、南アルプスの朝

最終的にこの山頂にたどり着いたのは4人だけ。(だいぶ太陽上がってから後2人きたけど)少し出遅れたとはいえ、一人占め感ハンパ無い。

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影富士ならぬ、影間ノ

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農鳥岳の方を見る…(どれだろう?)

まあ、もうすこし時間的…そして、登山スキル的、体力的に余裕があれば白峰三山縦走と行きたかったんですが…

未熟な登山者は容赦なく怒鳴りつけるという、俺絶対殺すマン的な農鳥小屋の親父さんが恐ろしく…(まあ、実際いろいろ余裕が無く)

今日はここで広河原方面へ下山します。

 

ああ……、今から広河原まで下山するのが、しんどくてもうこ、こから帰るの嫌だ…

↑それはそれで死ぬよ

 

まあ、反省点は多く、宿題はいっぱい残った旅ではある。

でも、その宿題を全てこなせば、きっとまた新しい山への道が開けるはずだ。

 

俺は学んだ。

こなす事が楽しい宿題もある…って事を...

 

つづく