5合目から6合目
時間は12時くらい、
山小屋のおばちゃんは予約電話した時、13時くらいからゆっくり登ってくればいいよ、と言ってたんですけど
あの富士山を見たら、もう我慢できない!
入山料を払い(登山届、持って行ったけど出し忘れた)
意気揚々と歩き出した……はいいけれど……
再び雲の中へ
まあ、でも、あの富士山を見た後なら足取りは軽い軽い
5合目から6合目は、上にあるような平坦で整備された道
時間も30分もかからないくらい
余裕でした
6合目
6合目には安全指導センターなる小屋があり天気予報が掲示されていて簡単な登山地図をもらえる
天気は当日が曇りのち晴れ、翌日が晴れのち曇り
お?ご来光には悪く無いかな
人も平日だからか、思ったほど多くは無い、
遠足の中学生とか来ていて(平日に来るなよ……)(←言ってる事が前と違う)
空いてるとは言いがたかったが、そこは独り身……いや、一人身の身軽さ、
ひょいひょいと避けながら進める
渋滞と言える渋滞は無いようだ
6合目からは本格的に山道に入る、最初はジャリ?少し粒のでかい感じの石がゴロゴロしてる道、足が取られて歩きにくい……次第に岩場が多くなってくる
(ガレ場って言うんですよね。訳の分からん説明ですみません
見るからに屈強な大学の運動部っぽい連中も一番足が遅い人に合わせるからでしょうね
抜きつ抜かれつしていても、いつの間にかはるか後方に置き去りにしてしまう
そんなわけで3人パーティー4人パーティーをどんどん追い抜く私
ざまあみろ、リア充どもめ(強がりの涙)
それでも、ペースは相当落としました
高山病が怖いですから
ゆっくり歩いて、少し心臓がドキドキしだしたかな?と思ったら
すぐに立ち止まり呼吸を整える
大股になり過ぎず、早足になり過ぎず……
しかし、不思議な気分。ここ数か月、情報誌や、いろんなHPで嫌って程見て来た、写真の景色がいたる所にある。他の何物でも無い、現実として
自分が何か物語登場人物になって、
その世界の中を歩いているような、そんな気分だ(厨二乙)
一歩一歩確実に、自分の足で進むんだ(ヤマノススメのセリフだっけ)
7合目……を過ぎて8合目への道
さすがにだいぶ、汗をかいてきた
出たぜ、曇り空の上
やっぱ、雲の上は変化に富んでて景色いいな
富士山の景色が単調だと言った奴誰?(俺か)
標高2700mくらい?
森林限界はとっくに超えてますね
名も知らぬ高山植物。いっぱい咲いてた
ホタルブクロみたいなやつもいっぱいありました
下を見るとこんな感じ
少しわかりにくいけど、人がどんどん上がってきてる
上を見た時の写真も撮っとけば良かった
「こんだけ上がったのにまだ、あんな上を人が登ってる……」的な絶望が良く解ったと思う……
このあたりから、道が岩場だらけ、しかも険しく長い。トレッキングポール締まって、両手も使ってよじ登りたいレベル
吉田ルートが楽と言うのは、嘘ではないらしいが言葉に騙されてはいけない
どこで怪我してもおかしくないレベル
本当に覚悟が必要です
険しい岩肌を登って登って、
汗だくになった、長ーい岩場がありました
足も疲れてきて、呼吸もかなり乱れてきた
登っては止まり、登っては止まり
ある山小屋にたどりつき一息、さあ次だ
と思って登山道から上を見ると……
orz……
初心者でも登れるっつっても日本一の山、
そう簡単には山頂には通してくれないようです
クウキ、ウスイヨーー!!
?なんだ?
これは、また、別の山小屋の前
ふと見ると、西洋人風外国人の一団が口々に、この言葉をカタコトの日本語で叫んで盛り上がっている、もう奇声のレベルで叫んでいる
クウキ、ウスイヨーー!!
見た所、彼らの中に高山病で苦しんでいる人間は一人もいない
これが噂に聞くクライマーズハイ、と言うやつか?
冗談はさておき、
詳しい事情は分からないが、ガイドさんか誰かに聞いた日本語をみんなで叫んで面白がってるんだろうな
まあ、普段ならウゼ……と一言で切って捨てる所ですが、
ちょうど疲れてきて、高山病がくるなら、そろそろかとおびえてた所、
この、「高山病なんて関係ない、むしろ薄さを楽しもうぜ!!」的なアホなノリに少し救われた気になりました
ええっと、言い方としては
ゴールドファイヤー(←なんだ?その意味の解らん例単語)っぽいイントネーションで
CMの「グリーンだよー!」を叫ぶ感じで
クウキ、ウスイヨーー!!
皆さんも、高い山に登って高山病が怖くなったらこの言葉を叫んでみましょう
……きっと周りから白い目で見られます
さあ、閑話休題
道はもうすぐ、予約していた山小屋のある
8合目に到着する…
この時は、未だ余裕あったんだよなあ
つづく